《現代語訳》
冬の闇が深まり、そこから新しい陽の光が生まれようとするこの月に、どうか光の御守護をお与えくださいと、畏み畏み申し上げます。
《解説》
この祝詞は、12月という一年の結びの月に、新たな光の訪れを願う心を表しています。
12という数は、一年の巡りが満ちて「結び」に至ることを象徴し、同時に新しい始まりへと繋がる境となる数字です。また師走には冬至があり、古来この時を 陰極まって陽生ずととらえ、新しい光が生まれ出る「一陽来復」の兆しとして尊んできました。
祝詞にある「陰極まりて陽生れむ月」は、まさにその光の再生を示し、「光の守りを垂れ給へ」 は神の光が降り注ぎ、来る年の道を照らしてくださるよう願いを込めた言葉です。
全体としてこの祝詞は、一年の結びにあたり、再び立ち返る光と神の守護を祈り求める師走ならではの祈りの言葉です。
初穂料は1,000円。
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今月も宜しくお願い申し上げます。