出雲大社の魅力と歴史を深堀り

11月に出雲大社で行われる神在祭という大きなお祭りをご存知でしょうか?
旧暦で言えば今は10月、つまり神無月と呼ばれる月です。全国から神様が出雲に集まり、次の1年について会議が行われるため、神様がいなくなるから神無月と呼ばれるようになったとも言われます。そのため出雲地方では、旧暦の10月を神在月と呼びました。この11月を迎えるにあたり、改めて出雲大社について学んでいきましょう。

出雲大社の基本情報

出雲大社とは?

出雲大社(いずもたいしゃ)は、正しくは「いずもおおやしろ」と読み、日本神話に登場する大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を主祭神とする神社で、島根県出雲市に位置します。60年に1度、式年遷宮が行われる重要な神社の一つであり、その規模や格式の高さから、多くの参拝者が訪れます。


出雲大社の特徴と重要性

出雲大社は、日本の神社の中でも特に特徴的な建築様式を持ち、特有の大社造(たいしゃづくり)で知られています。社伝によると、古代の出雲大社は48mあったとされ、長くその真偽は疑われていました。しかし、境内から本殿の設計図とされる社伝と酷似する3本を束ねた一本の柱が発掘されたことから、巨大な社殿があったことが証明されました。


神在月の由来と重要性

神在月とは?

出雲大社で特に重要な意味を持つのが「神在月」です。この神在月とは、毎年10月のことで、全国の神々が出雲大社に集まるとされる特別な月です。旧暦においては、全国の神々が出雲にお集まりになると言われており、出雲の神々が人々の願いを聞くために神様が集う場所として特別な存在となっています。


神在祭とは?

神在月と言っても神在祭自体はおよそ1週間、旧暦10月10日〜17日の期間を指します。まず稲佐の浜にて行われる「神迎神事」。全国から集まってきた神様たちをお迎えし、龍蛇神(りゅうじゃしん)の先導により、出雲大社までお送りします。お集まりになられた神様たちは、出雲大社にてあらゆる御縁を結ぶ「神議(かみはかり)」という神様たちによる会議が行われます。無事、神在祭が終わると「神等去出祭(からさでさい)」を行い、神様たちのお帰りを見送ります。



神在知っ得情報

もし、この神在月の期間に出雲大社への参拝を考えている人は、「神在祭御守」という期間限定の御守りを頂くことができます。1年の内、この期間だけしかありません。非常に貴重なものですので、参る機会があったら是非頂いて帰ってください。


その他、出雲大社に参られた時におすすめしたいのは、出雲大社から東へ少し歩いたところにある「命主社(いのちぬしのやしろ)」という神社です。ここは古代祭祀場であったとされる場所であり、出雲大社とは違った雰囲気の社ですので、一度参拝することをお勧めします。





このように、出雲大社の魅力は神話の時代から変わらずに継承してきた、唯一無二の信仰や文化に触れられることにあります。知識として得るだけでなく、一度足を運んでみると普段の神社参拝とは違った体験ができるかもしれません。