この祝詞は、睦月の月次祭にあたり、「馬」を主題として作られた祝詞です。
古くより馬は、人の願いを背に負い、神の御心へと運ぶ存在として尊ばれてきました。野を駆け、風をはらい、重き荷を負いながらも道を踏み誤らず進む姿は、日々の務めを重ねながら新しい年を歩む人の在り方そのものを映しています。
祝詞の中では、駿馬、鬣、烈火、流鏑馬、天馬といった馬にまつわる言葉を重ねることで、勢いだけでなく、責任を引き受け、志を定め、的を外さず成すべきを成す歩みが表されています。丙午の年にふさわしく、強く顕れる力をただ走らせるのではなく、新しき年の道として整え、正しく運ばせることが祈られています。
結びの「天翔ける天馬の如く翔け上がらしめ給へ」という言葉には、地に足を着けた歩みの先に、神意にかなう高みへと至る飛躍への願いが込められています。この祝詞は、新年の始まりにあたり、力強さと慎みを併せ持ち、それぞれの一年を健やかに導くことを願う祈りです。