この祝詞は、冬の気配が深まりゆく11月に、神々への感謝と新しい祈りを捧げる心を表しています。
祝詞に登場する二柱とは、11月の11という数字を、二本の「1」が立つ姿を二柱に見立てたものです。
この二柱は、天と地、神と人が向かい合い、祈りの中で結ばれる象徴として用いています。
また11月は新嘗祭の月であり、新穀を神に食していただき、その恵みを受けることで、神も人も御霊や魂が更新されるとされてきました。
祝詞にある「霊新まり給ふ」という言葉には、この霊的な再生への祈りが込められています。
また「我らを導き支へ給ふ堅き柱と成さしめ」という言葉には、天地に立つ二柱の光が、これから歩む人々を導き、精神的な柱、支えの柱となりますようにという願いが込められています。
全体として、この祝詞は、11月という「二柱の月」にふさわしい、祈りの更新と神の導きを願う言葉となっています。